こんにちは!「仕事以外の趣味に生きる」の管理人です。
今日は、漢字の書き分けに悩む皆さんに贈る、「冠(かんむり)系漢字の正体」のお話です。
「栄」や「営」の上の「ツ」と、「堂」や「常」の上の「小」。見た目は似ているのに、書き分けや成り立ちが分からなくてイライラすること、ありませんか?実はこれ、劇的なストーリーの違いがあるんです。
読めば納得、もう二度と迷わなくなる見分け方のコツを伝授します!
実は「うかんむり」ように「ツ+ワ」や「小+ワ」が部首ではない
そもそも、これらの漢字の部首が何て読むのかといいますと
- つかんむり・・・「ツ+ワ」ではなく「ツ」部分のみ
例:単、巣、営、厳
別の部首の漢字:労→力、学→子、栄→木、覚→見、蛍→虫 - しょう・・・「小+ワ」ではなく「小」部分のみ
例:小、少、当
別の部首の漢字:省→目、光→儿(にんにょう・ひとあし)、党→儿(にんにょう・ひとあし)、常→巾(はば)、堂→土、賞→貝
実は、紛らわしい漢字の「栄」や「営」や「堂」や「常」は、ほとんど「つかんむり」でも「しょう」でもなかったのです。※「営」だけつかんむり。
「ツ+ワ」は複雑な飾りがルーツ
まず、栄、営、学などの共通点を見てみましょう。
これらの文字のルーツは、実は「火」にだったりします。元の字は(旧字体)
- 営 (もと:營 )
- 厳 (もと:嚴)
- 学 (もと:學)
- 蛍 (もと:螢)
- 労 (もと:勞)
「栄」や「営」の上の部分は、もともと「火」が2つも並んでいた複雑な上の部分の形が、省略されたて「ツ」になっただけです。
「小+ワ」のルーツは「尚」
一方で、堂、常、賞はどうでしょうか。
こちらのルーツは、実は「尚」という漢字にあります。 この「小」のような部分は、小さな砂粒……ではなく、実は「尚」です。
なので、基本的に「小+ワ」の付く漢字は、「小+ワ」の下に「口」が続く漢字になります(=尚。)※「営」だけ例外。
結論
「ワ」の上に三本線がある漢字で、それが「ツ」なのか「小」なのか迷った時は、こう自分に問いかけてみてください。
- 基本は「ツ」
- 「ワ」の下に「口」があれば「小」※「営」だけ例外。
これで明日からの漢字の書き取りも、検索エンジンのように正確にアウトプットできるはず!

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