悲劇の金魚すくい:お祭りの金魚が水槽を壊滅させた話

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夏祭りの風物詩といえば、金魚すくいですよね。

我が家も例にもれず、毎年お祭りに行っては子どもたちが金魚すくいに夢中になっていました。

今年も意気揚々と金魚すくいコーナーへ。子どもたちの頑張りもあって、見事にかわいい金魚を3匹ゲットしました。

「これで水槽がもっと賑やかになるね!」

そう言って、家に帰るなり早速、すでに飼っている金魚たちがいる水槽に新しい金魚たちを水合わせしてから投入。

これで大丈夫だろう、と楽観的に考えていました。しかし、この安易な行動が悲劇の始まりだったのです。

数日後(一週間以内の数日)

今まで水槽で元気に泳いでいたはずの金魚が、水槽の底に沈んで動かなくなっているのです。新しい金魚たちも同様に元気がない様子でした。

原因を調べてみると、どうやらお祭りから連れてきた金魚が、病気寄生虫を持っていた可能性が高いとのこと。

今まで健康だった金魚たちにまで病気が蔓延してしまい、水槽全体が壊滅状態になってしまったのです。

本当に悔やんでも悔やみきれない失敗でした。

金魚を全滅させないために!金魚すくいの金魚を水槽に入れる前の必須ステップ

私と同じ失敗をしないために、金魚すくいで持ち帰った金魚を既存の水槽に入れる前に、必ずやってほしいことがあります。

【重要】隔離(トリートメント)

これが最も重要なステップです。新しい金魚をいきなり既存の水槽に入れるのではなく、まずは別の容器で数週間隔離しましょう(2週間程度)。この期間を「トリートメント期間」と呼びます。

この期間中に、新しい金魚に病気の兆候がないか、元気な様子かなどを観察します。病気の早期発見と治療ができ、既存の金魚たちへの感染を防ぐことができます。

こちらの動画の前半に、金魚すくいしてきた金魚を合流させるための手順が具体的に説明されていました。まずは、いきなり水槽に合流させるのではなく、別の容器でトリートメントしましょう。

  • カルキを抜く: 金魚を一気に弱らせてしまうため、水道水ではなく、カルキを抜いた水をバケツに準備します。
  • 水温を合わせる: 金魚が入った袋をバケツの水に30分ほど浮かべ、急激な温度差で金魚が弱らないように水温を徐々に合わせます。
  • 塩水で消毒する: 金魚をバケツに移した後、塩を少量加えて消毒し、金魚が呼吸しやすい状態にします。
  • 酸素を供給する餌を与えない: ブクブク(エアレーション)を使い、酸素を十分に供給した状態で餌を与えず4日ほど放置します。
  • 健康状態を確認する: 数日後、金魚のヒレが閉じている、または白い点々がある場合は病気の可能性があるため、市販の金魚用の薬を使用することも有効です。

水合わせ方法

金魚すくいの金魚は、もともといたお祭りの水と、家の水槽の水とでは水質が大きく異なります。

急激な水質変化は金魚に大きなストレスを与え、弱らせてしまいます。これを防ぐのが「水合わせ」です。

具体的な手順は以下の通りです。

  1. 新しい金魚の入った袋を、そのまま水槽に浮かべ、水温を合わせる。
  2. 30分ほど経ったら、袋の水を少し捨て、代わりに水槽の水を少量ずつ袋に加える。
  3. 2.の作業を30分から1時間かけて数回繰り返す。
  4. 最後に、金魚だけを網ですくって水槽に移す。この際、袋の中の水は水槽に入れないように注意しましょう。

健康チェックと薬浴

隔離中に金魚の体表に白い点がないか(白点病)、ヒレが溶けていないか(尾ぐされ病)などを毎日チェックしましょう。

金魚すくいの金魚を大切に育てよう

お祭りでゲットした金魚は、慣れない環境で弱っていることが多いです。

今回の私の失敗から学んだ、「隔離」というステップを必ず守ることで、新しい金魚も既存の金魚も、みんなが健康に過ごせる環境を整えることができます。

せっかくのご縁で家族になった金魚たち。正しい知識で大切に育てて、長くかわいがってあげてくださいね。

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