※記事最終更新日: 2021年9月12日
技術職の人でも、キャリアアップや転職としてプロジェクトマネージャーになることを目指してる人もいます。
例えば、新人で
「俺は五年後にプロジェクトマネージャーになる!!」
なんてモンキーDルフィーのような言い回しの、目標を言う人がいたりします。
具体的に、リアル現場では
プロジェクトマネージャーはどんな役割で、どうすればなれ、
プロジェクトマネージャーに向いている人はどんな人なのでしょうか?

書いている人(=自分)は、
複数のプロジェクトを経験し、生え抜きで20年以上仕事をしてきて、
プロジェクトリーダー・プロジェクトマネージャーも数えきれないほど経験を経て、最近組織管理職をやっています。
机上の勉学ではなく、リアル現場の仕事から語らせてもらいます。
プロジェクトマネージャー(PM)とは?プロジェクトマネージャーの役割とは?
まず、仕事におけるプロジェクトは
- プロジェクト責任者
- プロジェクトマネージャー
- プロジェクトリーダー
- プロジェクトメンバー
の役割で組織形成されます。
プロジェクトマネージャーとは(PMとは)
プロジェクトマネージャーとは、概念だけをいいますと、
そのプロジェクトを管理する人です(管理責任者)。
プロジェクトで何を管理する必要があるかといいますと、組織と同様
「ヒト・モノ・カネの要素をQCDの観点で管理する」でしょうね。

QCDとは、
- Q: クオリティ(品質)、品質管理
- C: コスト(稼働)、稼働管理
- D: デリバリー(納期)、工程管理
の事ですね。
実施をプロジェクトリーダーに任せたとしても、管理責任はPMにあり、
よって説明責任も発生します。
プロジェクトリーダーが動きやすいような環境や体制や仕組み作りをするのはPMの仕事だと思います。
また「無駄を排除する」のもプロジェクトマネージャーの仕事だと思います。
また、プロジェクトによってはPMが、(理解の薄い)お客様の動きも管理もするイメージでいた方が良いと思います。
プロジェクトリーダーとは(PLとは)
プロジェクトマネージャーとは、概念だけをいいますと、
そのプロジェクトを実施する人です(実施責任者)。

実施はプロジェクトリーダー(PL)に任せていて、PMは飾りのように見えても良いと思います。プロジェクトの花形がプロジェクトリーダーだと思います。
PMをPLが補佐するとあるケースもありますが、自分の経験上は、PLが困ったことをPMが補佐する方が良いと思っています。(育成的にも、”マネージャー”の気質的にも)
【参考】プロジェクト責任者とは
プロジェクト責任者とは、最終的にどうしようもなくなったら出てくる上役で、
通常のプロジェクトでは登場することはほぼない名ばかりの役割です。

プロジェクト責任者は、PMの手におえない問題プロジェクトで、ステコミに登場してもらうことがあります。
(ステアリングコミッティは、「ステコミ」とかと略されます)
プロジェクトが行き詰ってしまった場合、両者の上役通しで、プロジェクト視点ではなく、経営視点で最善の決定をする役割です。
プロジェクトマネージャーに向いている人は?
このように考えると、プロジェクトマネージャーに向いている人は、
- 管理や面倒な雑務を進んでできる人(メンバーが働きやすい環境を作るために)
- 言いづらいことも顧客にも上役にも自ら直接言える人(自分が管理できなかった事実も、ピンチも、客観的視点で)
- 我が我がと得意分野を得意げに話さない人
- いざという時、自らフォロができる人(経験値がある人)
- いざという時、ヘルプアサインができる人(社内にある程度権力や人脈がある人)
- いざという時に、決定と決断が早くできる人
- メンバーに気配りが出来マメな人
ですね。
まあ、カッコイイPMは、
影の立役者的なまさに立派な人
だと思います。
仕事の偉そうなマネージャー部分だけでなく、部活のマネージャー的な部分も忘れてはならないと思います。
リアルな自分の職場をみていて、
目立ちたがり屋、ひたすら話好きの人はプロジェクトマネージャーに向いていない気がしています。

自分が目立つと、次の世代が育たないし、
またフォロやマネージメント出来る数が減ってしまいます。
自分が気持ちよく目立ちたいプロジェクトマネージャーの方が多いのですが、
俺は違うと思います。
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