「メダカは飼育が簡単」ってよく聞くけど、室内で飼ってみたら屋外よりも断然難しい!すぐに☆(お亡くなりになること)になってしまうのはなぜ?同じようにメダカの室内飼育で悩む初心者さんのために、私の失敗経験とそこから学んだ室内飼育を成功させるためのコツをまとめました。
実は私、メダカ飼育歴はそこそこありまして、室内には2つの水槽、屋外には5つのビオトープでメダカを飼育しています。もしあなたが、手軽にメダカ飼育を始めたい初心者さんなら、まずは飼育が簡単な屋外飼育から試してみることをおすすめします。
この記事では、私がメダカの室内飼育は難しいと感じた理由を、屋外飼育との比較や、これまで飼育してきた他の川魚との違いを交えながら解説していきます。
この記事でわかること
- メダカの室内飼育と屋外飼育の違い
- メダカ飼育に光が重要な理由とライトの選び方
- メダカは水流に弱い?ろ過フィルター選びの注意点
- 【重要】メダカが水換えのタイミングで死んでしまう原因と対策
- 【重要】室内飼育で特に注意したい餌のやりすぎ
- 適切な水換え回数とは?
メダカの室内飼育と屋外飼育、何が違う?
「メダカは屋外飼育ならほったらかしでも意外と育つ」。そう言われることもありますが、メダカの室内飼育は全く別物。本当に難しいと感じています。
なぜ屋外飼育は比較的簡単なのに、室内飼育はこんなにも難しいのでしょうか?そのヒントは、屋外と室内の飼育環境の違いにあります。
主な違いとして挙げられるのは以下の点です。
- 日光の差
- ろ過フィルターによる水流の差
- 水替えの頻度の差
- 餌のやりすぎ
メダカ飼育初心者で、「とにかく簡単なメダカの飼い方を知りたい!」という方は、まずは屋外飼育から始めるのがおすすめです。
1. メダカ飼育には光が超重要!室内飼育のライト選び

メダカ飼育において、光は非常に重要な要素です。屋外飼育が比較的簡単なのは、自然の太陽光をたっぷりと浴びられるからです。
メダカは日光を浴びることで、ビタミンAやビタミンDを生成すると言われています。つまり、室内飼育で日光不足になると、メダカの体が弱ってしまう可能性が高いのです。
メダカも日光を浴びることでビタミンAやビタミンDを作りだすことができます。 ということは、屋内でメダカを飼育すると日光を浴びることができない(紫外線を浴びる量が減る)ので、必然的にメダカの体は弱くなります。
https://oitamedakabiyori.com/blog/cat57/led-1.html
初めてメダカの室内飼育に挑戦した時、メダカが次々と死んでいく原因を突き止めようと、
- ライトのせい?
- 水流のせい?
といろいろ調べ、試行錯誤していました。
そこで、最初は太陽光に近い、水草育成用の明るいLEDライトを導入してみました。この頃から、ようやくメダカの飼育が安定し始めたのですが…
実は、もっと暗いLEDライトでも十分だったんです!
最初に導入したライトは、我が家で生活も含めて一番明るい光でした(笑)。しかし、メダカを産卵させるためには長時間ライトアップする必要があり、あっという間に水槽がコケだらけになってしまいました(泣)。
今では、最初のLEDライトの4分の1程度の明るさ(250ルーメン)のライトを使用しています。メダカの室内飼育では、明るすぎない程度の光で十分なようです。
2. メダカは水流が苦手?ろ過フィルター選びと水流対策

メダカは、田んぼや用水路など、比較的流れの穏やかな場所に生息しています。そのため、強い水流は苦手とされています。
水流が強いと、メダカが常に泳ぎ続けなければならず、体力を消耗して痩せてしまうことがあります。室内飼育でろ過フィルターを使用する場合は、水流の弱いものを選ぶか、水流を調整できるタイプを選びましょう。
メダカは水流があると泳ぎ疲れて痩せてしまうので、ろ過フィルターを使用しない、もしくは、使用する場合には水流の弱いものや水流を調節できるものを選びましょう。
http://www.kamihata-online.com/shop/pages/05gf0004syuminomedaka-2howto.aspx
私も以前、外掛けフィルターの水流を極端に弱める工夫をしてみました。その結果、メダカは元気になったように感じましたが…
今度はろ過能力が低下したのか、水槽の水面に泡が出たり、時々メダカが死んでしまうことがありました。(※これは餌のやりすぎも要因)
試行錯誤の結果、現在は外掛けフィルターを最小の水流に設定して飼育しています。これくらいの水流なら、メダカにとって問題ないようです。
3. 【重要】水換えは慎重に!メダカが急死する原因と対策
メダカ初心者だった私が、メダカ飼育で最も苦労し、失敗の原因になったのが、この水換えのタイミングでした。
私はメダカの飼育は初めてでしたが、それまで川魚を水槽で何年も飼育した経験がありました。しかし、メダカ飼育は、メダカより大きな川魚の飼育とは全く違う点がありました。
それは、水槽の水温と水換え用の水の水温差です。
川魚飼育時は、
- 水槽の水温
- 水替え用の水の水温(カルキ抜きした水道水など)
を全く意識せずに水を入れていました。しかし、この二つの水に温度差があると、水換え時に水槽内の水温が急激に変化し、その水温変化にメダカが徐々に弱っていったのです。
水換えをした直後にすぐに死んでしまうことはありませんでしたが、数日後くらいに元気がなくなり(水底でじっとしていたり)、その後急に死んでしまいました。
今では、水換えをする際は必ず、水温差をなくしてから行うようにしています(新しい水を最低一日水槽の近くに汲み置きするなど)。
この水温合わせを徹底するようになってから、メダカが死ぬことは大幅に減りました。メダカの室内飼育で最も重要なポイントと言えるでしょう。
4. 【重要】餌のやりすぎは禁物!室内飼育で特に注意すべき点
メダカは人を見ると寄ってきたり、餌をパクパク食べる姿が可愛くて、ついつい多くの餌を与えてしまいがちです。
特に室内飼育の場合、屋外飼育に比べてメダカの餌の食いつきが良いように感じます(バイアスかもですけど笑)。
「冬越しのためにはたくさん餌を与えてメダカを太らせた方が良い」「産卵のためには一日に何度も餌を与えるべき」といった情報もありますが、室内飼育においては、それが間違いでした。

水面から餌を見ると、それほど多くの量を与えているつもりはありませんでしたが…

同じ量の餌でも、水面下から見ると大量の餌が浮いていることがありました。まるで雪のようでした…。これでは水質が悪化するのも当然です。
水温が高い時(25℃程度)は特に食欲旺盛になりますが、食べ残しがないように見えても、やはり水質はどんどん悪くなっていきます。
経験上、餌は一日に2回程度で十分です。この程度の量でも、メダカは問題なく産卵しました。
一回に与える餌の量も、以前よりかなり減らしています。「メダカ一匹あたり、メダカの目玉の大きさ程度で十分」という話もあります(私はもう少し多めに与えてしまいますが…笑)。
重要なのは、屋外飼育よりも室内飼育の方が餌は少なめにすることだと考えています。(こまめに水換えができる場合は別ですが)

室内飼育のメダカには、消化しやすく、水を汚しにくい「ちびっこメダカの餌」を与える方法も、分量を少なくするテクニックとしてあります。
5. 室内飼育での適切な水換え回数の目安
室内飼育では、水換えも屋外飼育よりこまめに行うことが大切です。太陽光による殺菌効果がないためか、夏場は水が傷みやすい傾向にあります。
水が傷むと、メダカの病気や死亡につながります。
- 冬場(水温10℃程度): 3週間に1回程度
- 夏場(水温20℃以上、5月頃から): 週に1回程度
を目安に水換えを実施しましょう。
水質が悪化しにくい工夫(餌の与えすぎを防ぐなど)ができていれば、夏場でも2週間に1回の水換えで済むかもしれませんが、リスクを考えると、毎週水換えする方が安心です。
まとめ:メダカの室内飼育、ポイントを押さえれば怖くない!
この記事では、私が経験したメダカの室内飼育の失敗談と、そこから学んだ成功のためのポイントをまとめました。
メダカの室内飼育は、屋外飼育に比べて注意すべき点が多いのは事実です。しかし、今回ご紹介したポイント(光、水流、水温、餌の量、水換え頻度)をしっかり押さえれば、室内でもメダカを元気に育てることができます。
この記事が、これからメダカの室内飼育に挑戦するあなたの不安を解消し、楽しいメダカライフを送るためのお役に立てれば幸いです。
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