「コオロギを飼ってみたいけど、何から始めればいいの?」 「家の庭で見つけたコオロギを飼育できる?」 「繁殖させてみたいけど、オスとメスの見分け方がわからない…」
そんな疑問を抱えていませんか?
コオロギは、その美しい鳴き声で私たちを癒してくれるだけでなく、ペットの活き餌としても非常に人気があります。この記事は、コオロギ飼育初心者の方から、繁殖に挑戦したい方まで、すべての方に役立つ完全ガイドです。
この記事では、誰でも簡単に始められるコオロギの飼育方法、オスとメスの見分け方、そして100円ショップのアイテムを使った簡単な産卵床の作り方まで、ステップバイステップで徹底的に解説します。
1. 飼育の基本:コオロギが快適に過ごせる環境作り
まずは、コオロギがストレスなく暮らせるための飼育環境を整えましょう。
飼育ケースの選び方
- サイズと素材: 通気性が良く、高さがあるプラスチックケースや衣装ケースが最適です。コオロギは高く跳ねるため、フタは必須。
- 通気性: フタは必ず通気性の良いネットやメッシュ素材に交換するか、ドリルで穴を開けて通気性を確保してください。湿気がこもると、コオロギが病気にかかる原因になります。
ケース内のレイアウト
- 床材: 新聞紙やキッチンペーパー、ヤシガラマットなどが手軽でおすすめです。清潔に保ちやすく、交換も簡単です。
- 隠れ家(シェルター): コオロギは隠れる場所が大好きです。卵パックやトイレットペーパーの芯をたくさん入れてあげましょう。これにより、共食いを防ぎ、コオロギ同士のストレスを軽減する効果があります。
- 温度と湿度: コオロギが最も活発に活動するのは25℃〜30℃です。冬場はパネルヒーターなどを活用し、ケースの半分程度を温めてあげると、コオロギが好きな場所に移動できます。湿度は高すぎないように注意が必要です。
2. 餌と水やり:健康的で丈夫なコオロギを育てるために
コオロギは雑食性なので、様々なものを与えることができます。
- 主食: 市販のコオロギ用フード、観賞魚の餌、ドッグフードやキャットフード(乾燥タイプ)などが栄養バランスに優れています。
- 水分補給: 水分は霧吹きで与えるか、濡らしたキッチンペーパーやスポンジを浅い容器に入れて与えます。野菜や果物(小松菜、ニンジンなど)も水分補給になりますが、腐敗しやすいのでこまめに取り替えることが重要です。
3. オス・メスの見分け方:繁殖成功の第一歩

コオロギを繁殖させるためには、オスとメスを揃える必要があります。体の特徴から簡単に見分けることができます。
雄(オス)
オスは、翅(はね)が大きく、メスに比べて体の横幅が広いです。そして、お尻には2本の突起(尾毛)しかありません。鳴くのはオスだけで、美しい鳴き声でメスを誘います。
雌(メス)
メスは、オスに比べて体がスマートで、翅(はね)はあまり発達していません。そして、お尻には2本の尾毛の間に、産卵管と呼ばれる細くて長い針のような器官があります。これがメスの最大の特徴です。
4. コオロギの繁殖に挑戦!産卵床の作り方と管理方法
コオロギの繁殖は、非常に簡単です。以下のステップで準備を進めましょう。
【超簡単DIY】ダイソーのオアシスで作る産卵床

産卵床には、園芸用品の「オアシス」が最適です。これは100円ショップのダイソーでも手軽に購入できます。
作り方
- オアシスを準備: ダイソーなどで手に入る、緑色の花器用オアシスを用意します。
- 水を吸わせる: オアシスを水に浮かべ、十分に水を吸わせます。
- ケースに入れる: オアシスをタッパーなどの浅い容器に入れ、コオロギが乗りやすいように設置します。
オアシスを産卵床に使うメリット
- 清潔: 土や砂と違い、カビが生えにくく、管理が非常に楽です。
- 安価: 100円ショップで手軽に購入でき、コストパフォーマンスに優れています。
- 産卵確認が容易: オアシスの表面に産みつけられた卵を確認しやすいです。
産卵の頻度と管理
成熟したメスのコオロギは、お尻にある長い産卵管を使って、湿った産卵床に卵を産みつけます。
コオロギは一度に数十個の卵を産み、環境が良ければ数日おきに繰り返し産卵します。 産卵床に卵が確認できたら、カビや乾燥を防ぐために、親のコオロギがいるケースから取り出して別の容器で管理しましょう。
卵の孵化
- 温度と湿度: 卵を25℃〜30℃程度の場所に置き、産卵床が乾燥しないように定期的に霧吹きで水分を補給します。
- 孵化までの期間: 約10〜20日で小さな幼虫が孵化します。孵化したら、別のケースに移して成長を見守りましょう。
5. 庭で捕まえたコオロギを飼育する際の注意点
「家の庭で捕まえたコオロギを飼ってみたい!」という方も多いはず。自然のコオロギを飼育することは可能ですが、以下の点に注意してください。
- 種類: 日本の庭でよく見かけるのは、エンマコオロギやツヅレサセコオロギです。種類によって飼育方法に大きな違いはありません。
- 病気や寄生虫: 野生の個体は、病原菌や寄生虫を持っている可能性があります。他の生体の餌にする場合は、注意が必要です。
- 農薬: 庭に農薬を撒いている場合は、コオロギが農薬を体内に蓄積している可能性があります。この場合、ペットの活き餌としては使用しない方が安全です。
まとめ:コオロギ飼育で豊かな時間を楽しもう!
コオロギの飼育は、生き物との触れ合いを通じて、多くの発見や癒しを与えてくれます。この記事を参考に、あなたもコオロギ飼育を始めて、その魅力に触れてみませんか?
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