水槽の外掛けフィルターを使って、青じそ(大葉)の水耕栽培に挑戦したものの、ほとんど育たなかった話です。
6月ごろに種をまき、9月下旬まで約4か月育ててみました。発芽はしたのですが、その後はなかなか大きくなりません。
実は同じ時期に、プランター栽培と通常の水耕栽培も試していました。通常の水耕栽培では約40cmまで成長したのに、水槽ではほとんど成長せず。
同じ青じそなのに、こんなに違うものなんですね。
今回は実際の栽培方法と結果を紹介しながら、育たなかった原因についても考えてみます。
水槽の外掛けフィルターで青じそを水耕栽培してみた
今回利用したのは、魚を飼育している水槽の外掛けフィルターです。

スポンジに青じその種をまき、水槽の飼育水を利用して育てることにしました。土も肥料も使わず、魚の餌や排泄物に由来する栄養だけで育てようという試みです。
このように魚の飼育と植物の栽培を組み合わせる方法は、「アクアポニックス」と呼ばれています。
実際の栽培環境
| 項目 | 栽培条件 |
|---|---|
| 栽培期間 | 6月7日〜10月5日(約4か月) |
| 栽培場所 | 水槽の外掛けフィルター |
| 種まき | スポンジに直接まいた |
| 照明 | 水槽用LEDを7時〜16時の9時間点灯 |
| 日光 | 朝の数時間 |
| 飼育していた魚 | 当初タナゴ1匹、終盤にメダカ約10匹を追加 |
| 肥料 | 追加なし |
LEDは青じそに光が当たるように設置しました。
もっと長時間点灯させることも考えましたが、水槽のコケが増えるのも気になります。そのため、LEDは9時間にしていました。
朝には日光も当たるので、これで育ってくれるだろうと思っていたんです。
発芽はしたけれど、4か月たっても大きくならなかった
スポンジにまいた種は無事に発芽しました。最初は順調そうだったのですが、その後はほとんど成長しません。

葉も小さいままで、収穫できるような大きさにはならず。
10月まで様子を見ましたが、結局、栽培を終了することにしました。
スポンジも汚れていたので処分しましたが、根がどの程度伸びていたのか確認し忘れてしまいました。
根の状態も写真に残しておけばよかったですね。
プランター栽培や通常の水耕栽培と比較すると?
実は今回、青じそを3つの方法で育てていました。
| 栽培方法 | 肥料 | 成長結果 |
|---|---|---|
| プランター栽培 | 最初はハイポネックス、途中から化学肥料 | 最も大きく約60cmまで成長 |
| 通常の水耕栽培 | ハイポネックス | 約40cmまで成長 |
| 水槽の外掛けフィルター | 追加なし | 発芽後、ほとんど成長せず(2,3cm) |
一番大きく育ったのはプランター栽培でした。最初はハイポネックスを使い、途中から化学肥料に切り替えています。

通常の水耕栽培でもハイポネックスを使い、約40cmまで成長しました。
一方、水槽の外掛けフィルターでは肥料を追加せず、魚の飼育水だけで育てていました。
つまり、大きく育った2つの方法では肥料を使っていたのに、水槽では使っていなかったわけです。
もちろん、照明や根の環境なども異なるため、肥料の有無だけが原因とは言い切れません。日当たり条件も違います。
それでも、ここまで成長に差が出るとは思いませんでした。
ちなみに、プランターで育てた青じその成長記録は、別の記事でも紹介しています。
水槽ではほとんど育たなかった青じそですが、土で育てるとどう違うのか、気になる方は参考にしてみてください。
▶︎ 青じそ(大葉)をプランターで育ててみた記録
水槽で青じそが育たなかった原因を考えてみた
今回の失敗で、私が最も疑っているのは栄養不足です。
肥料を使った2つの栽培方法では成長したのに、水槽ではほとんど育ちませんでした。ただし、栽培環境も異なるため、ほかの原因も考えられます。
1. 飼育水だけでは栄養が足りなかった?
水槽の外掛けフィルターでは肥料を追加していません。しかも、栽培を始めたころに飼育していた魚はタナゴ1匹だけでした。
アクアポニックスでは魚の餌などに由来する栄養を植物が利用しますが、魚がいるだけで植物に必要な栄養がすべて揃うわけではありません。
オクラホマ州立大学の資料でも、鉄やカリウム、カルシウムなどが不足する場合があると説明されています。
今回も、青じそが大きく育つための栄養が足りなかったのかもしれません。
ただし、水質や栄養濃度を測定していないため、実際に栄養不足だったかどうかは確認できていません。
参考:Oklahoma State University「Principles of Small-Scale Aquaponics」
2. スポンジの中で根が育たなかった?
水耕栽培では、根が水分や栄養だけでなく、酸素を取り込めることも大切です。
今回使ったスポンジの中で、根がうまく伸びなかった可能性もあります。
ただ、外掛けフィルターは水が循環する仕組みなので、必ずしも酸素不足になるとは限りません。
今回は根を確認せずにスポンジを処分してしまったので、ここは分からないままです。
3. LEDの光量が足りなかった?
水槽用LEDは毎日9時間点灯し、朝には日光も当たっていました。
ただ、植物の成長には照明時間だけでなく、光の強さも関係します。
LEDを近くに設置していても、青じそに十分な光量だったかは分かりません。
コケを増やしたくなかったので照明時間を延ばしませんでしたが、成長に影響していた可能性もあります。
4. 夏場の水温が高かった?
栽培していたのは6月から10月。夏場の水温も気になるところです。
シソの根の成長と液温について調べた研究では、根の乾物重の増加に適した液温が、実験条件下で約25.3℃と推定されています。
ただし、今回の水槽の水温を記録していなかったため、高温が影響したかどうかは分かりません。
参考:J-STAGE「養液栽培における数種温暖季蔬菜の根の生育に及ぼす液温の影響」
水槽にコケが生えるのに栄養不足になる?
実は、水槽にはコケが生えていました。
コケが育つなら、青じそにも栄養があるのでは?
そう思ったのですが、水槽のコケと呼ばれる藻類が増えることと、青じそが十分に育つことは別の話です。
藻類も水中の栄養を利用しますが、青じそに必要な栄養の種類や量が十分とは限りません。
そのため、コケが生えているからといって、青じそに必要な栄養が揃っているとは判断できないんですね。
次に水槽で青じそを育てるなら改善したいこと
もしもう一度挑戦するなら、今度は成長の様子だけでなく、栽培環境も確認したいです。

- 根の状態: スポンジから根が伸びているか確認する
- 水質: 硝酸塩やpHを測定する
- 照明: LEDの光量や点灯時間を見直す
- 水温: 特に夏場の水温を記録する
栄養不足が気になるところですが、魚やエビを飼育している水槽に一般的な水耕栽培用肥料を安易に追加するのは避けたいです。
肥料の成分や濃度によっては、魚やエビなどに悪影響が出る可能性があります。水槽用の植物肥料であっても、飼育している生き物への適合性を確認する必要があります。
植物を育てるために、魚の飼育環境を悪くしてしまっては本末転倒ですからね。
水で育てる植物といえば、ホテイアオイでも肥料の与え方に悩んだことがあります。
こちらもハイポネックスを使った経験があるので、気になる方は参考にしてみてください。
▶︎ ホテイアオイの育て方と肥料・冬越しの注意点
次はポトスの水耕栽培に挑戦したい
今回の青じそ栽培は失敗しましたが、水槽で植物を育てること自体は諦めていません。
次に試してみたいのが、観葉植物のポトスです。
ポトスは水に根を伸ばして育てることができるので、外掛けフィルターでも試してみたいと思っています。
もちろん、ポトスでも栄養不足になる可能性はあります。また、葉を水中に沈めず、根がフィルターの流れを塞がないようにする必要もあります。
今度こそ、うまく育ってほしいですね。
まとめ
水槽の外掛けフィルターを使い、青じその水耕栽培に約4か月挑戦しました。
発芽はしたものの、その後はほとんど成長せず、失敗に終わりました。
一方、ハイポネックスなどの肥料を使った通常の水耕栽培やプランター栽培では、青じそが大きく成長しました。
今回の失敗原因としては、栄養不足、根の環境、光量、水温などが考えられますが、特定はできていません。
水槽の飼育水だけでも発芽はしましたが、青じそを大きく育てるのは簡単ではありませんでした。
次はポトスを使って、もう一度挑戦してみたいと思います。

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