アカハライモリの可愛さに魅せられ飼育を始めたものの、実は数々の失敗も経験してきました。それでもやっぱり、つぶらな瞳と愛嬌のある姿のアカハライモリは本当に可愛いですよね!
そこで、同じようにアカハライモリの飼育を始めたい初心者の方に向けて、私の経験に基づいた簡単で失敗しないアカハライモリの飼育方法をご紹介します。必要なものから日々のケア、注意点まで、この記事を読めばあなたもきっとアカハライモリとの楽しい生活をスタートできますよ!
本記事でわかること
- アカハライモリ飼育に必要な基本用品
- 水換えの適切な頻度と方法
- ろ過装置なしでも飼育できる?
- 水温管理のポイントと注意点
- 餌の選び方と与え方(頻度、冬場の注意点)
- アカハライモリ飼育で気をつけるべきこと(餌の好み、脱走対策、夏場の高温対策)

1. アカハライモリ飼育の準備:用意するもの
アカハライモリの飼育を始めるにあたって、最低限必要なものをまとめました。
- 蓋つき飼育ケース(プラケースなど): アカハライモリは意外と脱走上手なので、必ず蓋ができるものを選びましょう。イモリウムとしておしゃれなガラス水槽も人気ですが、まずは手軽なプラケースから始めるのもおすすめです。
- フローティングラウンド浮島(または浮かべるデジタル水温計): アカハライモリは水中で生活しますが、陸地で休憩することも大切です。
- ろ過機・水中フィルター: 水質維持に役立ちますが、なくても飼育は可能です(後述)。
- ライト: 特に必須ではありませんが、イモリウムの景観を良くしたり、昼夜のサイクルを作るのに役立ちます。

夏場の水温上昇対策としては、クールファンがあると安心です。特に夏場は水温が30℃を超えることもありますので、検討しましょう。
我が家では、掃除のしやすさを重視して、底砂や流木などを一切入れないベアタンク飼育をしています。ベアタンクは水換えが非常に楽なので、初心者の方にもおすすめです。
2. アカハライモリの飼育方法
水換えの頻度と楽にするコツ

私の場合は、二週間に一回、水道水で全水換えを行っています。これは一年を通して変わりません。
水換えの手順は以下の通りです。
- 飼育容器の水を、アカハライモリごと一時退避用のバケツに移します。
- 空になった飼育容器を洗い、水道水を入れます(カルキ抜きは特にしていません)。
- 退避させていたアカハライモリを、水温調整なども特に行わず、新しい水が入った飼育容器にドボンと入れれば完了です。
ろ過装置は本当に必要?

以前は、飼育ケースに水中フィルターなどのろ過装置を入れていましたが、現在は使用していません。
ろ過装置があれば水質を安定させ、水換えの頻度を減らせるというメリットがありますが、掃除の手間が増えるというデメリットもあります。
私の経験上、ろ過装置を使用していなくても、2週間に1回の全水換えで十分にアカハライモリは健康に育っています。初心者の方は、まずはろ過装置なしで始めて、必要に応じて導入を検討するのも良いでしょう。
水温管理:気にするべきこと、しなくても良いこと

水換え時に水温差を気にするのは理想的ですが、アカハライモリはメダカなどの魚類ほど水温変化に敏感ではありません。
実際、私は冬場でも室内の水槽の水を、屋外の水道水で交換してしまうことがあります。水温差を測ってみると3℃ほど違うこともありましたが、アカハライモリは問題なく元気でした。
ただし、急激な大きな水温変化は避けるべきです。あくまで私の経験上の話なので、可能であれば水温を合わせてあげる方がより丁寧な飼育と言えるでしょう。
餌の与え方:頻度と量の目安

基本的には週に一回、乾燥イトミミズを半ブロック程度ピンセットでアカハライモリに与えています。これも一年を通して同じです。
また、飼育しているメダカが死んでしまった際には、臨時の餌としてアカハライモリにあげることもあります。生きたメダカとの混泳はアカハライモリが捕食してしまう可能性があるため、おすすめしません。
冬場の餌やり頻度:食欲不振時の対処法

冬場、室内の水温が14℃程度まで下がると、アカハライモリは水の中よりも陸上でじっとしていることが多くなります。また、以前のように餌への食いつきも悪くなります。
これは自然なことで、寒くなるとアカハライモリの代謝が落ち、食欲も減退します。そのため、冬場は無理に頻度を変える必要はありませんが、少量(普段の半分くらい)の餌を陸地に置いておいてあげると良いでしょう。
(夏場はピンセットで直接餌を食べてくれましたが、冬場はなかなか食べてくれなくなることもあります。そのような場合は、無理に与えようとせず、アカハライモリのペースに合わせてあげましょう。)
3. アカハライモリ飼育の注意点:失敗しないためのポイント
アカハライモリの餌は相性がある?
アカハライモリは、個体によって人工餌を食べないことがあります。
私も過去にイモリ用の人工餌を購入して与えましたが、全く食べてくれませんでした。しかし、試しにコメットカメのエサを与えたところ、喜んで食べたため、それ以来アカハライモリにはコメットカメのエサを与えています。
複数匹飼育経験がありますが、今のところ全てのアカハライモリがコメットカメのエサを食べています。もし、アカハライモリが餌を食べない場合は、色々な種類の餌を試してみることをおすすめします。
脱走対策:意外な隙間にも注意!

アカハライモリは非常に脱走しやすい生き物です。油断していると、気がついたら部屋の中を歩いていた、なんてことも。
以前飼育していたアカハライモリは、下の写真のような半開きの飼育ケースでは脱走しませんでしたが、現在の個体は、上の写真のように真ん中のクリア蓋が少し開いているだけでも脱走してしまいました。

本当に驚きました(-.-;)
飼育ケースには必ずしっかりと蓋をし、少しの隙間も作らないように注意しましょう。イモリウムにする際も、脱走対策は最重要ポイントです。
夏場の水温上昇対策:クールファンは必須?

アカハライモリは、水温が30℃を超えると体調を崩しやすく、最悪の場合死んでしまうこともあります。
実際に、締め切った部屋で飼育していた際、夜間に水温が34.9℃まで上昇してしまったことがありました。
水温が30℃を超えたからといってすぐに死んでしまうわけではありませんが、アカハライモリにとって快適な環境とは言えません。夏場は特に水温管理に注意し、可能であれば冷却ファンを設置するなど、水温上昇対策をしっかりと行いましょう。
4. まとめ:アカハライモリとの快適な生活を始めよう
この記事では、初心者の方でも簡単に始められるアカハライモリの飼育方法について、私の経験をもとに解説しました。
アカハライモリの飼育は、ポイントさえ押さえれば決して難しいものではありません。可愛いアカハライモリとの生活は、きっとあなたの毎日を豊かなものにしてくれるでしょう。ぜひこの記事を参考に、アカハライモリの飼育にチャレンジしてみてください。
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