「せっかくメダカのために産卵床を置いたのに、なぜか全く卵をつけてくれない…」「気づいたら卵が水槽の底にゴロゴロ…」
メダカの繁殖に挑戦中の皆さん、こんな状況に頭を抱えていませんか? 頑張って準備したのに、卵が産卵床に付かず、底に落ちてしまい回収出来ないのは本当に悲しいですよね。
実は、メダカが浮き草や浮くタイプの産卵床に卵をつけないことは珍しくありません。そして、一度底に落ちてしまった卵も、工夫次第でしっかりと回収し、孵化まで導くことができるんです!
この記事では、メダカが産卵床を使わない理由から、底に落ちた卵を効率的に回収する究極のテクニックまで、繁殖成功のための秘訣を徹底解説します。
なぜメダカは「浮く産卵床」に卵をつけないことがあるの?
多くのメダカ飼育書や情報サイトで「浮き草や浮く産卵床を入れましょう」と書かれていますが、必ずしもメダカがその通りに卵をつけてくれるとは限りません。考えられる理由を見ていきましょう。
- 環境への警戒心: 新しいものを水槽に入れると、メダカは警戒してすぐに近づかないことがあります。特に、急なレイアウト変更はストレスに。
- 水流の影響: 浮くタイプの産卵床は、水槽内のわずかな水流でも揺れ動きやすいもの。メダカが「落ち着いて卵を産み付けられない」と感じ、敬遠することがあります。
- 素材の好み: メダカにも個体差があり、産卵床の素材や繊維の硬さ、柔らかさなどが好みではない場合があります。
- 隠れ家の不足: 浮き草だけでは隠れる場所が少ないと感じ、より安全な水底や水草の茂みに産卵場所を求めることがあります。
- 単純に「気分」: メダカも生き物ですから、その日の気分や個体差によって、産み付ける場所を変えることもあります。
これらの理由から、浮く産卵床に頼りきりでは、底に落ちてしまう卵が増えがちです。しかし、そこが繁殖成功の分かれ道!諦めずに回収することが大切です。
【繁殖率アップ!】試すべきは「沈む産卵床」

メダカが水底に卵を落とすのは、彼らが本来、水草の根元や水底に近い場所に卵を産み付ける性質を持っているためです。この習性を活かすことが、効果的な産卵を促すカギとなります。
「沈む産卵床」で自然な環境を演出!
市販されている沈むタイプの産卵床、またはご自身で重りをつけて加工した産卵床を水槽の底に設置してみましょう。
- メリット:
- メダカがより安心して産卵しやすい環境を提供できます。
- 卵が産卵床に絡みつきやすく、バラバラに底に散らばるのを防ぎやすくなります。
- 水流の影響を受けにくく、安定した産卵場所となります。
浮く産卵床には卵を産み付けないが、「沈む産卵床」に卵を産み付けたりします!
底に落ちたメダカの卵を逃さない!効果的な回収テクニック
沈む産卵床や水草を使っても、やはり一部の卵は底に落ちてしまうものです。しかし、正しい方法を知っていれば大丈夫!
1. 回収の相棒は「スポイト」一択!
メダカの卵は非常にデリケートです。指で直接触ると、つぶしたり傷つけたりするリスクがあります。そこで、必ず観賞魚用の長めのスポイトを使用しましょう。
- 使い方: スポイトの先端を卵の近くにそっと近づけ、ゆっくりと吸い上げます。勢いよく吸い込むと卵にダメージを与える可能性があるので注意しましょう。
2. 「白いケース」で卵を見つけやすく!視認性アップの裏ワザ
水槽の底砂が暗い色だと、透明に近いメダカの卵を見つけるのは至難の業です。ここで、回収効率を劇的に上げる「白いケース」の活用術をご紹介します。
- 水槽の底に白い素材を置く: 一時的に白い底面フィルターのネット部分や、白い平皿などを水槽の底に沈めてみましょう。メダカが産卵する場所にこれらを置くことで、底に落ちた卵がその白い背景に映え、見つけやすくなります。
- 白い容器で回収・選別する: スポイトで底砂と一緒に吸い上げた水を、白い洗面器やタライに移してみましょう。白い背景であれば、砂粒に紛れていても、透明なメダカの卵がはっきりと見え、より確実に卵を回収・選別できます。
この「白いケース」を活用するだけで、見落としがちな卵を確実に保護し、孵化率を高めることができるはずです。
まとめ:諦めない「卵回収」がメダカ繁殖成功の鍵!
メダカの繁殖は、試行錯誤の連続です。浮く産卵床に卵をつけない、底に落ちてしまうといった悩みは多くの飼育者が経験すること。しかし、決して諦める必要はありません!
- メダカの習性を理解し、沈む産卵床を積極的に活用する。
- 底に落ちた卵は、スポイトを使って優しく、安全に回収する。
- 回収時には白いケースや容器を使い、卵の視認性を最大限に高める。
これらの工夫を凝らすことで、あなたの水槽でも可愛いメダカの稚魚が元気に泳ぎ出す日も遠くありません。ぜひ、この方法を試して、メダカの繁殖を成功させ、生命の神秘を体験してください!
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