『儲けの極意はすべて「質屋」に詰まっている』を読んだ感想|管理職こそ学びたい会社の儲けの仕組み

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●考え方・学び

今回は、新井健一さんの『儲けの極意はすべて「質屋」に詰まっている』を読んだ感想の話です。

この本は、質屋という少し特殊な業態を題材にしながら、会社の儲けの仕組み・損益計算書(PL)の見方・営業利益の考え方などをわかりやすく学べる一冊でした。

特に私は、経営者だけでなく、管理職やリーダー層の会社員こそ読んだ方が良い内容だと感じました。

この記事では、本書を読んで印象に残った学びを、会社員目線で整理して紹介します。

『儲けの極意はすべて「質屋」に詰まっている』はどんな本?

本書は、質屋のビジネスモデルを題材にしながら、
「商売の本質」や「会社の儲けの仕組み」を解説するビジネス書です。

会計の専門書ほど難しくなく、
数字が苦手な人でも理解しやすい内容になっています。

特に、

  • 利益構造を理解したい会社員
  • 管理職になったばかりの人
  • 経営視点を身につけたい人

にはかなり刺さる本だと思います。

この本は管理職こそ読むべきだと感じた理由

管理職になると、

  • 売上をどう伸ばすか
  • どこにコストがかかっているか
  • その施策は利益に繋がるのか

といった、会社全体を見る視点が必要になります。

しかし実際には、

「売上は意識していても、会社の利益構造まで理解している人」は意外と少ない

のではないでしょうか。

この本は、
そうした“経営感覚の基礎”を学ぶのにちょうど良い内容だと感じました。

会社の儲けの仕組みがシンプルに理解できる

本書で改めて整理されていたのが、基本中の基本であるこの考え方です。

利益 = 収益 − 費用

さらに、

  • 収益 = 価格 × 数量
    に加え、扱う品数も重要
  • 費用 = 固定費 + 変動費

という分解までされており、
利益改善を考えるときの整理軸として非常にわかりやすかったです。

「利益を増やす」と一言でいっても、

  • 単価を上げる
  • 販売数量を増やす
  • 商品数を増やす
  • 固定費を削減する

など、打ち手は複数あります。

この整理ができるだけでも、
仕事の見え方はかなり変わると思います。

損益計算書(PL)の見方への理解が深まった

個人的に最も勉強になったのが、PLの見方です。

売上総利益と営業利益の違い

これまで何となく理解していたつもりでしたが、

  • 売上総利益:商品・サービスそのものの粗利
  • 営業利益:本業全体としての儲け

という違いを改めて整理できました。

この2つを分けて見ることで、

「商品は儲かっているが販管費が重い」
「営業効率が悪い」

といった課題が見えやすくなります。

営業利益から営業戦略の違いまで見えてくる

本書では、
新規顧客営業と既存顧客営業は全く別物という話も印象に残りました。

新規顧客には、

  • まず知ってもらう必要がある
  • 値付け戦略も重要
  • 認知獲得コストがかかる

一方、既存顧客は、

  • 関係維持
  • リピート促進
  • 追加提案

が中心になります。

同じ「営業」でも性質は全く異なり、
それを利益構造として分けて考える視点は勉強になりました。

フロントエンド商品とバックエンド商品の考え方も学べる

いわゆる、

  • フロントエンド商品:集客用の商品
  • バックエンド商品:利益を取る主力商品

の考え方です。

本書では“ゆで卵”を例に説明されていましたが、
非常にわかりやすく印象に残りました。

当たり前の考え方ではありますが、

「自社でも応用できないか?」

と考えさせられる内容でした。

PLから会社の経営状態も見えてくる

営業外費用から借金体質も見える

営業外費用の中にある支払利息を見ることで、

その会社がどれくらい借入に依存しているか

のヒントになるという話も印象的でした。
その場合は、借金の大きさが身の丈にあっているか、貸借対照表の確認するとよい。

PLは単なる数字の羅列ではなく、
経営状態を読み解く材料になると再認識しました。

利益と所得は違う

似た言葉ですが、

  • 利益:会社が儲けたお金
  • 所得:税務上の調整後の概念

であり、意味は異なります。

こうした基本用語も、
改めて整理されると理解が深まります。

会社の数字を正しく理解することは、投資や企業分析にもつながります。
PER・PBRの違いを理解したい方は、こちらの記事も参考になります。

利息から「お金の時間価値」を再認識した

本書を通じて改めて感じたのが、

今の1万円と未来の1万円は同じ価値ではない

ということです。

利息の考え方は知識として知っていても、
改めて説明されると、

資金を寝かせることの機会損失

を再認識させられます。

投資や経営判断にも通じる重要な考え方です。

まとめ

『儲けの極意はすべて「質屋」に詰まっている』は、
会社の儲けの仕組みを難しくなく学べる良書でした。

特に、

  • 利益構造
  • PLの見方
  • 営業戦略
  • 商品設計
  • お金の時間価値

といった、
ビジネスの基礎を実例ベースで理解できるのが魅力です。

経営者だけでなく、
管理職やリーダー層の会社員にもかなりおすすめできる一冊でした。

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